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松商が昨夏甲子園優勝の仙台育英と熱戦 硬式野球部110周年招待試合

110周年を記念した招待試合

 松本市の松商学園高校は15日、セキスイハイム松本スタジアム(松本市野球場)で硬式野球部創部110周年を記念した招待試合をした。昨夏の甲子園優勝校・仙台育英学園(宮城)を迎えて2試合を実施。雨に降られたものの、球児が繰り広げる熱い戦いに多くの観衆が引きつけられた。

 主力同士で臨んだ第1試合は4―10で敗れた。終盤まで僅差で競り合う展開の中、1点を追う8回裏に鈴木湧陽(3年)、山岸建斗(同)両内野手の適時打で逆転。だが最終回に猛攻を浴びた。第2試合は2―0だった。
 前田優空主将(同)は「自分たちの野球は見せられた」と、敗戦の中に感じた手応えに納得の表情。2番手で引き締め、適時打も放って流れを引き寄せた竹内海翔投手(同)は「全国の常連校と戦え、観客がいる雰囲気は練習試合では味わえない。良かった」と振り返った。松宗勝監督は、自信を得つつ詰めの甘さも感じた一戦だったとし「夏までの日々を過ごす中で覚悟を持ってほしい」とさらなる成長を願った。
 春のセンバツで8強入りした強豪との一戦を約800人(主催者発表)が観戦した。始球式をし、そのまま試合を見守った松商生徒会長で軟式野球部員の奥田孝祐さん(3年)は「先制された後の意地の打撃から闘志が伝わる」と話した。