政治・経済

木曽で春の蔵びらき 見学再開

4年ぶりに再開した蔵見学。中善酒造店では来場者が自由に見学していた

 木曽町福島の酒蔵・七笑酒造と中善酒造店、味噌蔵・小池糀店で15日、恒例の催し「春の蔵びらき」が行われた。新型コロナウイルスが収束する兆しがあることから、4年ぶりに蔵見学が実施されたり、蔵人と来場者が近い距離で交流したりと、感染拡大前に見られた光景に近づいた。あいにくの雨だったが、「発酵のまち」をうたう町らしい春の風物詩を待ち望んだ大勢が、蔵巡りを楽しんでいた。

 中善酒造店では久しぶりに、大倉庫に立ち飲みができる特設会場を設けて左党を迎えた。試飲コーナーには日本酒8種を用意し、地元商店もコラボレーション商品の販売などを通して盛り上げに加わった。来場者は、酒を通じて交友を深め、ほろ酔い気分に浸っていた。会社員・荒木治年さん(57)=愛知県田原市=は「コロナ禍でなかなか来られなかったが、皆と会えてよかった」と笑顔で酒飲み友達や蔵人と会話に花を咲かせていた。