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俳句の面白さ発信へ 「羅の会」20+2周年記念展が28日から 

20+2周年展に向け、テーマに沿った展示物を準備する会員たち

 松本市の俳句結社「俳句『羅(ra)』の会」は28~30日、松本市美術館で「20+2周年記念展」を開く。平成12(2000)年に発足し、令和2年に20周年の合同句集を刊行したが、節目の記念展は新型コロナウイルス禍で見送っていた。待ちに待った開催に向けて個性あふれる会員が結集し俳句の面白さや奥深さを発信する。

 市民ギャラリーA、B、多目的ホールの3室を使う。装丁にこだわる俳誌『羅』の往時の表紙を並べるほか、現在表紙を手掛ける長野市の染色家・山崎則子さんの作品を展示する。
 会員の俳句は▽時▽色▽音▽水―など11のテーマ別に紹介。会場に奥行きを与え、歌の世界を身近に感じてもらおうとテーマを彩る展示物も用意する。幅10㍍の壁面に市民タイムスなどの過去の号外を並べたり主宰者・飯島ユキさんの半世紀前のウエディングドレスを飾ったり。会員が手掛けた衣服、篆刻、人形や書、松本の文化や自然を象徴する山道具や七夕人形も並べる。
 会員は国内外に約100人。風通しの良さをモットーとする同会らしく、個性や才能を生かし合う展示をと企画した。飯島さんは対面句会が難しかった近年のコロナ禍を振り返り「再び皆で元気に集い、楽しみ、生き生きと準備できることが本当にうれしい」と話している。午前9時~午後5時(最終日は4時)で入場無料。問い合わせは飯島さん(電話090・8013・5924)へ。