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サイクリングで信州1周 県が総延長878キロのコース発表

自転車での県内観光をPRする鈴木さん(左)と阿部知事

 県は14日、新しい観光コンテンツとして自転車での県内観光を提案する「長野県1周サイクリング『ジャパンアルプス・サイクリングロード』」の全コースを発表した。総延長878キロ、獲得標高(スタートからゴールまでの登った高さの総計)1万5000メートルで、四季折々の信州の魅力が満喫できる。

 自転車を通じて長野県の魅力を発信している「ジャパンアルプス・サイクリングプロジェクト」の代表で、シドニー五輪MTB日本代表の鈴木雷太さん(松本市小屋南)と阿部守一知事らが県庁で会見して発表した。
 全県を走って各地域の自然や文化が満喫できるルートで、中信地域では松本市中心部の国道158号や143号、東山山麓広域農道、安曇野市の通称・山麓線、木曽町の国道361号などを通る。玄関口である県営松本空港や松本駅の近くもルートに組み込まれており、来訪者がすぐに自転車に乗り、雄大な北アルプスの眺めや豊かな自然、松本城などの歴史・文化を楽しめるようになっている。
 車だと通り過ぎてしまう魅力的なスポットを、自転車で楽しんでもらおうと、令和元年にプロジェクトを立ち上げて検討してきた。鈴木さんは「日本を代表するダイナミックな素晴らしいコースになった」と評価していた。