政治・経済

農業用ドローン 麻績村で運用実演

市野川棚田で国産農業用ドローンの実演を披露する田中社長(右端)

 麻績村の市野川棚田で10日、農業用ドローン運用の実演会が開かれた。松本市並柳1のドローン総合サービス業・サニーバードの田中康司社長(49)が、村内で減農薬・減化学肥料農業に取り組む「おみも」と企画。地元住民や村関係者ら約20人が性能を確認した。

 おみものもち麦畑約20アールでドローンを飛ばし鶏糞肥料を散布した。同社によると機体はNTTの関連企業が開発した国産農業用ドローン「AC101」で、1回の散布で肥料や農薬約8㌔(8㍑)を散布可能。地上散布で約1時間かかる作業を数分で終えられ、軽量で折りたたまずに軽トラックの荷台に積載できるなど、山がちな国内での運用に適している。
 村農業委員会長の栁原三夫さん(74)=高畑=は実演に触れ「夏場の追肥作業は高齢者には重労働。複数農家で共同契約すれば負担も減るのでは。農業委の定例会でも報告したい」と関心を示した。
 今春から、県内で初めて同ドローンの運用代行・代理店業を始めた田中社長は「県内の農業用ドローンの活用はまだ下火。作業の効率化で産業革新を手伝えれば」と意気込む。
 問い合わせはサニーバード(電話0263・87・7225)へ。