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発達障害の情報を発信 松本に県支援センター開所

県発達障がい情報・支援センターの看板を掲げる阿部知事と本田センター長(左)

 発達障害児・者への支援強化を図る「県発達障がい情報・支援センター」が10日、松本市旭2の県松本旭町庁舎に開所した。信州大学医学部付属病院に運営を委託し、医学・心理学・教育学の科学的根拠に基づいた情報発信を充実させる。

 県精神保健福祉センター(長野市)が担っていた県障がい者支援センターを改組し、新たに発足させた。信州大学医学部の本田秀夫教授がセンター長を務め、公認心理師と元教諭の2人と事務員1人が常駐する。
 開所式で阿部守一知事は「発達障害の認定を受けた人だけでも県内に約1万人いる。ライフステージに応じた支援と、支援者の能力の向上も必要になっている。新たなプログラムの策定や情報提供をお願いしたい」と期待した。本田センター長は「教育学部と連携して研究やプログラム開発を行い、情報サイトをつくりたい」と述べた。