地域の話題

地元の鹿肉でジビエ料理 シェーンガルテンおみ

鹿肉を使ったジビエ料理の提供に向けて試食用の一皿を仕上げる宮嶋料理長(6日)

 麻績村の宿泊施設・シェーンガルテンおみは11日、地元産の鹿肉を使ったジビエ料理の提供を始める。農作物の食害が絶えない野生鹿をプロの技で丁寧に調理し、山村ならではの地産地消グルメとして観光に生かしていく。

 ともに1日10食限定の定食メニューで「ステーキ」(約150グラム・2100円)と「カツ」(約100グラム・1500円)を提供する。ステーキは、もも肉の中でもやわらかくくせの少ない希少部位「芯玉」を用い、低温の油でじっくり火を通して下ごしらえして、ローストビーフのようなしっとりとした味わいに仕上げた。カツは、特にやわらかいリブロースを使い、薬味のワサビを添え、しょうゆでさっぱりとした味にした。
 村からの投げかけに応じ新メニューを考案した。鹿肉の加工などを手掛ける県内業者から麻績村産を優先的に回してもらう一方、価格は通常の肉料理並みに抑えた。6日に村関係者を招いて試食会を開き、宮嶋裕太料理長(34)は「観光客にも地元住民にも『鹿肉って意外と食べやすい』と感じてほしい。名物メニューとして選択肢の一つとなれば」と願う。
 問い合わせはシェーンガルテンおみ(電話0263・67・2800)へ。

連載・特集

もっと見る