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朝日美術館に作家の手作り品ガチャ登場 8日からの企画展に合わせ

左から、作品を寄せた作家のやざきさん、髙橋さん、くるはらさんとガチャ本体を手作りした学芸員の青木啓子さん

 朝日村の朝日美術館に8日、村内の作家らが手作りしたオリジナル作品がもらえるカプセル玩具「あさひびじゅガチャ」がお目見えする。同館でしか手に入らない品を来館記念グッズとして楽しんでもらい、多彩な作家たちの存在も知ってもらおうと初企画した。村ゆかりの作家14人が参加する企画展・つくりびと展(8日~5月14日)に合わせて同館ロビーに設置する。ガチャ本体は館の学芸員が段ボールやペットボトルで手作りした。

 数量限定で、8日開始の第1弾は作家6人が缶バッジ、木彫りの人形、はんこなど十数種を用意。1回200円か500円で、カプセルに入った番号に応じて作品をもらえる。
 人形作家のくるはらきみさん=西洗馬=の創作品「いし子」は村内の川で拾った小石にかわいらしい人形のイラストを描いてある。自然に優しい塗料で描き、そのまま自然に返すこともできる。イラスト・漫画や造形を手掛ける髙橋瑞穂さん=同=は、水彩で描いた村産野菜や食べ物の絵を缶バッジにした。過去の漫画をまとめた小冊子もある。
 山のはんこ屋のら猫工房を営むやざきなおみさん=針尾=は、はんこやメッセージカードを提供。木彫の「銀河工芸」は、疫病を鎮めると伝わる半人半魚の妖怪・アマビエとサンタクロースの木彫り人形を、家具制作の「レッドハウスファニチャー」はスマートフォンスタンドなど2種を用意した。村出土の土偶のレプリカバッジもある。
 学芸員と作家が交流する中で「ミュージアムショップがない館に土産品があったら面白い」との話が持ち上がった。髙橋さんは「いろんな方に楽しんでほしい。多彩な技術を持った村の作家さんたちを知ってもらうきっかけにもなれば」と願っている。今後も新しい作品が登場する。問い合わせは朝日美術館(電話0263・99・2359)へ。