自販機でクルミ 魅力PR 塩尻市広丘で販売 片丘の百瀬さん

「くるみっくる」の名で、クルミの加工品や雑貨を販売している塩尻市片丘のクルミ農家・百瀬治仁さん(51)が、広丘野村のマンション敷地内にある自動販売機で、クルミ商品の販売を始めた。4月末までの限定販売で、身近にある自販機でクルミのおいしさや魅力をPRしている。
マンション「センチュリア」の敷地内にあるロッカー式自販機で販売している。扱うのは▽クルミの塩クッキー(5個入り)▽天日干しにした殻付きクルミ(140グラム)▽青クルミのハーブティー(3パック入り=増量中)―の3種類で、いずれも500円。
化学肥料や農薬を使わずに育てた片丘産カシグルミを使用している。売れ筋のクッキーは、国産の小麦粉やバター、県産牛乳を使い、しっとりした食感が特徴だ。ハーブティーは天日で乾燥させた青クルミを粉末状にしてティーバッグに詰めた商品で、お湯を注ぎ2、3分蒸らせば、独特の香りの茶を楽しめる。
自販機コーナーを運営する「農家大家」こと、レタス農家兼マンション経営の三村幸一さん(55)=広丘野村=が百瀬さんに声を掛け、1月下旬から販売している。ロッカー式自販機では春と秋、三村さんがレタスを販売しているが、冬場は空いており三村さんは「お店を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。
くるみっくるの活動は通常、インターネットショップかイベント出店のみだという。クッキーは売り切れになることもあり「手応えはある。体に良く、さまざまな食べ方・活用法があるクルミのすごさを知ってほしい」と話している。