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ギターと共に第二の人生 安曇野の山岸さん 教員40年に区切り

第二の人生へ節目のコンサートを開く山岸さん

 安曇野市堀金烏川の豊科高校非常勤講師・山岸豊さん(65)が4月1日、市穂高交流学習センター・みらいで、「次の場所へ行く幸せ」と題したコンサートを開く。国語科教諭として県内高校の教壇に立って以降、40年間の教員生活に今月末で一区切りを付け、人生の傍らにあったギターと共に第二のステージへと向かう節目とする。

 山岸さんがギターを弾き始めたのは中学2年生の多感なころ。社会を風刺する音楽にあふれた時代にあり「音楽が特別な意味を持ち、人生の道しるべになってきた」。還暦を迎えてなお一層情熱は増し、過去6年間で、ライブハウスや野外ステージなど各地へ、自作の楽曲を携えた演奏に延べ320回以上足を運んだ。歌詞を書かず譜面を持たず、その場でしか表現できない一期一会の弾き語りスタイルを養い、教え子らも招く節目のステージでは深化を重ねた12曲に思いを込める。「長い人生、こんな生き方もあると、何かを感じてもらえたら」と話す。
 長野高校から進学した京都龍谷大時代に学生仲間3人で活動開始したブルースバンド、ザ・ミッドナイトランブラザーズの演奏で幕を開ける。今年はバンド結成45周年の節目でもあることから計画していたが、惜しくもボーカルの田中郁夫さん=京都府=が1月に逝去。哀悼の意を表し、田中さんが学生時代に作詞作曲した楽曲など4曲を、マンドリンなどの辰見昌宏さん(64)=大阪府=と演奏する。
 シンガー・ソングライターよねやまたかこさん=東京都=をゲストに迎え、午後1時半に開演する。入場無料。問い合わせは山岸さん(電話090・4126・1863)へ。