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山形村の公民館報「やまがた」が全国で銀賞

公民館報の編集に携わる部員たちと公民館役員(館報の事務局提供)

 山形村公民館が毎月発行する館報「やまがた」が、公益社団法人・全国公民館連合会が主催する本年度の第9回全国公民館報コンクールで、最高賞の金賞に次ぐ銀賞に入賞した。長年にわたり村民が手作りし、多彩な特集記事や、写真で地域密着の情報を発信している点が評価された。

 コンクールは隔年であり、本年度は全国の市町村92館の中から19館が入賞した。山形は、本年度発行した7~9月号をエントリー。村民が編集部員となって毎月アイデアを出し合い、村内の行事や出来事のほか、独自の特集も積極的に発信する点が特徴だ。7月は地産地消を大切にする山形小学校の給食を、9月は防災を多方面から特集した。「働く姿」シリーズと題した表紙には、毎号1人の村民が写真付きで登場し、仕事にかける思いを紹介している。昭和25(1950)年に創刊し、本年度の12月号で創刊800号を数えた。
 全国公民館連合会の担当者は「70年以上発行し地域密着の独自のコンテンツがたくさん載っている。表紙の写真も印象的。自分たちの住んでいる所がどういう所か分かり、知るきっかけになるのでは」と評する。
 5年間部員を務める丸山智彦さん(44)=下竹田=は「みんなの頑張りが賞につながったと思う。部員自身も村を知り、いろんな人とつながることができた」と話す。部員になって丸1年となる荻上慶さん(50)=中大池=は「形になっていくのが面白く、自分の経験や世界も広がった。これからも皆さんに喜んでもらえる情報を届けたい」と話している。
 山形は同コンクールで過去に2回入賞歴がある。百瀬純雄公民館長は「部員それぞれが熱意を持って取り組んでいる。継続しつつ進化も続け、活動が地域の活性化につながっていけば」と願う。