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火渡り 無病息災祈る 坂北の岩殿寺 4年ぶり

4年ぶりの火渡りに挑む参拝者たち

 筑北村坂北別所の岩殿寺で26日、荒行の「火渡り護摩」が4年ぶりに行われた。降りしきる雨の中、村内外から100人以上が参拝に訪れ、護摩をたいた後の灰の上をはだしで歩いて、無病息災と家内安全を願った。

 春恒例の行事だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年間自粛が続いていた。細野順伸大住職(前住職)・順諦住職ら天台宗の僧7人が山伏姿で行に臨んだ。煮えたぎる大釜の湯に笹の葉を浸して振りまく「湯立て行」と護摩たきの行を厳かに行い、仕上げにくすぶる灰の上をはだしで渡った。参拝者も続いて灰の上を歩いた。
 坂北青柳の筑北小学校3年・佐野優日菜さん(9)は妹の同1年・夏杏菜さん(7)と一緒に稚児行列と火渡りに参加し「熱いかなと心配したけれど思ったよりも怖くなかった」と笑顔を見せた。母親の香織さんは「子供たちが健康に育ってくれれば」と願っていた。

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