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御嶽海は6連敗で幕 節目の春場所4勝11敗

竜電(右)に寄り切りで敗れた御嶽海(読売)

 大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)千秋楽の26日、上松町出身で東前頭3枚目の御嶽海(出羽海部屋)は、西前頭2枚目・竜電(高田川部屋)に寄り切りで敗れた。12日目に負け越しが決まっていた御嶽海は、平幕転落2場所目で、平成27(2015)年に初土俵を踏んで以来9年目のスタートだった節目の場所を4勝11敗で終えた。

 今場所は29年の秋場所以来となる2連敗発進だった。6日目に大関・貴景勝を押し出しで下して3勝3敗と星を五分に戻すも、西前頭4枚目・明生のいなしについていけなかった7日目から2連敗を喫し、10日目からは6連敗と全く立て直せなかった。立ち合いで前には出るものの腰が浮き、前のめりに転がされる姿も目立った。
 木曽相撲連盟顧問の三村喜一郎さん(91)=木曽町新開=は「押し込めず受け身の相撲が多かった」と指摘。「相手に思うように取らせてしまう場面が多かった。(右肩以外)どこか具合が悪いのだろうか」と心配する。
 勝ち星が4勝にとどまるのは27年の新入幕以降では最低(途中休場した昨年の名古屋場所を除く)で、大関から陥落した昨年秋場所と同じ。三村さんは「気迫がもっとほしい。負けてもいいくらいの気持ちで『強く当たって押す』という自分の原点を徹底してほしい」と願った。