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王滝小 木曜は〝喫茶店〟 協力隊の高橋さん コーヒー振る舞う 住民の居場所に

コーヒーの〝注文〟を聞く高橋さん(中央)

 王滝村の王滝小学校に設けられた、地域住民の憩いの場・コミュニティールームに毎週木曜日、〝喫茶店〟が開店し、大勢の村民が集っている。村地域おこし協力隊の高橋卓也さん(25)が自前の機器を使ったハンドドリップ式のコーヒーを無料で振る舞っている。

 昨年4月に着任した高橋さんが協力隊活動の一環で始めた。来校する敷居の高さを解消して誰もが気軽に訪れてほしいと考え、自宅でも学校・職場でもない「サードプレイス」として子供らの居場所づくりにもつなげる。
 初めての開店日は延べ約40人が来場した。校内に漂うコーヒーの香ばしい香りに誘われて、休み時間に児童や教職員も足を運んだ。おやつ時の午後3~4時ごろも10人余が訪れて、ほっとするひとときを過ごした。「何回も来ちゃった」「村に喫茶店が少ないからうれしい」などと声が上がり、子供からお年寄りまでが雑談を楽しんでいた。
 高橋さんは年齢や好みに合わせたコーヒーを入れながら、「想定の何倍も多い人が来てくれた。これを起点にイベントを考えるなど企画を膨らましていけたら」と話していた。
 午前9時~午後4時。