教育・子育て

「のんびりゆめ子育て」始動 母親たち気軽に集う場に ハカルAZUMINO

麻の布ナプキン作りを楽しむ参加者

 育児中心の生活で孤立しがちな母親が気軽に来られる場所をつくろうと、安曇野市豊科のスケートボードと有機商品の量り売りの店・ハカルAZUMINOで、新たなイベント「のんびりゆめ子育て」が始まった。店を営む生田佳絵さん(39)と、松本市浅間温泉3でプライベートサロンなどを営む髙橋可桜吏さん(42)が企画。おしゃべりを楽しんだりくつろいだり、報酬が出る作業に取り組んだりと自由に過ごすことができる。

 ハカルと、髙橋さんが代表を務める会社・AUWAの共催。同社が手掛ける麻の布ナプキン用の布を裁断すると、1枚当たり20~50円の報酬が出る。入退場自由。無理におしゃべりを楽しむ必要はなく、有料の託児を使って作業に集中することもできる。
 3月から本格的に始め、初回は9~11日の3日間開いた。最終日は「アースデイ」と銘打って、稲わらの芯・みごを使ったほうき作りのワークショップも開催。約20人が参加し、和気あいあいと楽しんだ。中には黙々と布を裁断する人もいた。
 核家族化で頼れる人がなく、家事や仕事との両立、子供の発達の遅速などさまざまな場面で追い詰められてしまう母親を救いたいと、子育て経験者の2人で企画を考えた。髙橋さんは「みんな同じ気持ちだということをお母さんたちに知ってほしい」と願い、生田さんは「みんなで子育てすればいい。完璧を求めず、子供と一緒に育つ気持ちになれれば」とほほ笑む。
 毎月2~3日間で開催する予定で、次回は4月13、14日の午前10時半~午後2時。詳細はハカルのインスタグラム(hakal_azumino)で発信している。

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