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木祖中の3選手卒業 さらなる活躍誓う

今後の活躍を誓う森下さん、寺平さん、清水さん(右から)

 スポーツ界のホープとして注目を集める木祖中学校(木祖村)の3年生3人が、今春の高校進学を機に故郷を離れ、新たなステージへと旅立つ。寺平祈愛さん(15)は陸上競技で、森下つぼ実さん(15)はアルペンスキーで、清水葵生さん(15)はゴルフ競技で、それぞれ県内トップレベルの成績を収めている。応援してくれた故郷への感謝を胸に、さらなる成長を誓っている。

 寺平さんは、昨夏の全中陸上女子100メートルで優勝。森下さんは1月の県中学総体スキー大回転で優勝し、全中スキー・アルペン競技に2年連続で出場した。清水さんは、昨年10月の知事杯長野県アマチュアゴルフ選手会大会で中学女子の準優勝に輝いている。
 陸上競技の寺平さんとゴルフ競技の清水さんは、そろって佐久長聖高(佐久市)に進学する。100メートル11秒80の記録を持つ寺平さんは「高校では11秒台の中盤の記録を出したい。人間性も高める高校生活に」と意欲を語る。令和10年の「信州やまなみ国スポ」の県代表強化選手に選ばれている清水さんは「3年間を一生懸命頑張った上で、プロを目指すのかも考えたい」と前を見据える。森下さんは、全国から強豪選手が集まる秋田県の角館高校への入学が決まった。「けがをせず、世界で戦える選手になりたい」と話している。
 17日、村内で開かれた激励会には住民約100人が集まり、「村民期待の星」の3人にエールを送った。