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今年の春は駆け足で 松本城周辺で次々と開花

満開となっている中央図書館の魯桃桜

 3月に入って気温が平年を大きく上回る暖かい日が続き、松本市の松本城の周辺では、アンズや早咲きの種類の桜が早くも開花している。晴天の15日は、花をめでる人たちの姿がみられた。松本城公園の梅も満開となっており、華やかな春を探して散策してはいかがだろう。

 松本城の北にある中央図書館(開智2)前の魯桃桜(ロトウザクラ)は既に満開で、小柄な花が枝にびっしりと並び、来館者を出迎えている。散歩に来ていた二宮昭哲さん(82)=松本市蟻ケ崎4=は「今年は早い。こんなに咲いていてびっくりした」と話していた。
 城の東の市役所東側にある総堀(丸の内)では、桜並木に1本だけ紛れているアンズが二~三分咲きとなっている。高い位置から花が咲き、少しずつ低い枝に下りてくる。青空にピンク色の花が映え、通り掛かった浅田護さん(89)=同宮渕3=は「いい色だね」と眺めていた。
 城の南にある大手公民館(大手3)の西側に植えられている静岡県河津町原産の河津桜(カワヅザクラ)は、枝の先端の数輪がポツポツと開花した。公民館に立ち寄った今町2丁目の青木康治町会長(78)は「これが咲くのをいつも楽しみにしている」と喜んでいた。
 松本では今月に入って日平均気温が平年値を下回ったのは3日と4日だけで、大幅に上回る陽気が続いている。