地域の話題

こども病院に内分泌代謝科新設へ 「心の診療」も拡充

新年度の計画などについて報告した会議

 安曇野市豊科の県立こども病院は13日、院内で本年度の第2回病院運営協議会(会長・太田寛安曇野市長)を開いた。新年度は内分泌代謝科を新設することや、子供たちの心の診療に力を入れて摂食障害やゲーム依存症などの患者の受け入れ検討を始めることなどを委員6人に報告した。

 県内で小児の内分泌代謝科が設置されるのは初めてで、将来的には専門医を養成するための研修施設にもする予定だ。4月には新しい児童精神科医が着任して常勤医が2人となり、信州大学医学部付属病院や駒ケ根市の県立こころの医療センター駒ケ根と連携しながら心の診療も拡充させていく。
 本年度の決算見込みも報告し、純損益は1972万円の黒字となるものの、昨年度より1786万円の減額とした。新型コロナウイルスや少子化の影響が大きく、病院はスタッフや医療設備の集中化のため、2月から運用病床を180床から163床に削減。中村友彦院長は「今後も効率的な運用で経営基盤を強化していく」とした。

連載・特集

もっと見る