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木祖中生徒の切り絵鮮やか 住民と学んだ成果を展示

郵便局のロビーを明るく彩っている中学生が手掛けた切り絵

 木祖村の木祖中学校(手塚俊彦校長)の生徒が作った切り絵が、地元の薮原郵便局(栗屋佳洋局長)に並んでいる。本年度始まった村の事業「すくすく大学」で、村民と一緒に学んだ成果だ。色彩豊かな創作が来局者の目を引いている。

 「すくすく大学」が開催される水曜日の午後、同校の生徒は村内に繰り出して公民館講座に参加する。切り絵の講座を選択した1~3年生22人が手掛けた30作品を飾った。
 黒い紙を切り抜き、好きな色の紙を後ろにあてがう手法で、四季折々の風物から民話「鶴の恩返し」の一場面まで、多彩な題材を色鮮やかに表現している。指導に当たった小木曽分館切り絵サークルの青木恭一さん(70)=小木曽=が「色紙を何種類も使うなど子供の発想は面白い。自分も勉強になる」と舌をまく力作ばかりだ。
 13日、郵便局を訪れた手塚校長は「作品を通じて、生徒が秘めた力や魅力を感じることができる」と感心。栗屋局長も「すてきな作品ばかり。多くの村民に見てもらいたい」と呼び掛けていた。