地域の話題

脱マスクそろり一歩 着用個人の判断に 初日は大きな変化なし

マスクを外す人の姿がわずかに増えた松本駅前

 新型コロナウイルス対策として定着していたマスクの着用が、13日から屋内でも個人の判断に委ねられるようになった。松本市の松本駅前ではマスクを外している人がわずかに増えたものの、大型店内を素顔で歩く人は極めて少なく、全体としてはそろりと一歩踏み出した雰囲気だ。

 屋外のマスク着用については国が昨年秋から「原則不要」とする方針を示しているが、ほとんどの人が着用を続けている。13日になってもその状況は大きく変わらず、松本駅前でマスクをしていた40代女性は「まだ(個人の判断が)始まったばかりなので、様子を見ている」と話した。19歳の女子学生5人組は「マスクに慣れてしまって外す方が違和感がある」「化粧も楽」といい、感染予防以外の理由を挙げた。
 「今日から電車内でもマスクを外すことにした」という30代男性会社員は「すごく楽。でも、乗客のほとんどがマスクを着けているのでいづらかった」と苦笑していた。
 中央4の大型商業施設・イオンモール松本の店内では昼ごろ、マスクを外している人はまばらだった。マスクをしていた40代女性は「引き続き感染者も出ているし、(感染症の位置付けが2類相当から)5類に変わる(5月8日)までは続けると思う」と話した。一方、「店内でマスクをせずに歩くのは3年ぶり」という家族連れの30代男性は「誰かがやって見せないと(マスクを外したい人が外せない)状況が変わらない」と自ら率先する意思を示した。