松糸道路の接続市道整備 安曇野市が計画 明科地域800メートル

安曇野市は、松本地域と新潟県糸魚川市を結ぶ地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路の市内新設区間(安曇野道路)に関連し、出入り口と国道19号を結ぶアクセス道路の整備を明科地域に計画している。現道を広げて松糸道路や明科地域にアクセスしやすくし、アウトドア拠点に位置付ける明科地域の活性化につなげる考えだ。
市道明科4036号線の約800メートル区間が対象で、事業は令和5~10年度の6年間を予定する。総事業費は約11億円を見込む。
計画では、センターラインのない車道幅5~6メートルの現道を、車道幅6・5メートルにして2車線化する。歩道については、地域の意向を確認して検討する。
アクセス道路の選定に当たっては、市道と堤防道路の4本を比較検討した。市は明科4036号線を活用する理由について▽JR明科駅周辺や明科地域の各地から短い距離でアクセスできる▽現道の幅員が比較的広くてほぼ直線▽改良の規模をできるだけ小さくできる▽養魚場やワサビ田など大規模で代替困難な補償を伴わない―などを挙げている。
アクセス道路の整備により、松糸道路と明科地域のアクセス性が向上するほか、救急医療施設への搬送時間の短縮が見込まれる。長野道に新設されるインターチェンジ周辺の渋滞緩和などの効果も期待されるという。
過疎化が進む明科地域では明科駅周辺の再整備が進んでおり、市がアウトドア拠点施設を設ける方針も示されている。市建設整備課は「明科地域の活性化に向けていろいろな施策を行っていく。施策を盛り上げるためにもインフラを整備してアクセスしやすいようにしたい」とする。