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東日本大震災から12年 夜の被災対応を子供が体験 松本でナイト防災会

段ボールベッドを協力して組み立てる子供たち

 東日本大震災から12年を迎えた11日の夜、小中学生が体験を通じて防災を学ぶ「ナイト防災会」が、松本市中央1のMウイングで開かれた。参加した市内の小中学生14人が地震から身を守る方法を学び、災害時に役立つ段ボールベッドの組み立てや防災食作りに取り組んだ。

 元自衛官で市危機管理課防災専門官の宮坂政行さんが講師を務めた。宮坂さんは被災地に派遣された経験を振り返りながら、「災害時はコミュニケーションと協力が大切」と呼び掛けた。
 子供たちは、段ボールベッドの組み立てで「手伝うよ」「次はこのパーツだよ」と積極的に声を掛け合った。インターナショナルスクールオブ長野小学部5年の熊谷秀基君(11)は「協力したらあっという間にできた」と笑顔を見せていた。
 防災に関する〇×クイズや暗闇体験もした。鎌田小5年の高橋実夢さん(11)は「大地震の時に頭を守るのは大切だと実感した」と話した。
 一般社団法人ONE―PARKが主催、中央公民館が共催して初めて企画された。同法人の谷川秀美理事は「子供たちが受け身ではなく主体的に防災を学ぶ場になれば」と願っていた。

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