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白樺ブローチ 卒業の証 御嶽形 開田小6年生自ら作る

自分の胸元を飾るブローチを作る6年生。ミニブーケを合わせてコサージュ(手前がイメージ)にする

 木曽町の開田小学校6年生9人が16日の卒業式に向けて、開田高原の景観美を形作るシラカバの皮を編んで御嶽山の形をしたブローチを作った。「開田高原で育ったことに誇りを持って巣立ってほしい」との思いから、シラカバの保全や活用に動き出した住民団体「開田高原 白樺部」の協力を得て初めて試みた。門出の日に自分の胸元を飾るアクセサリーを一生懸命に作った。

 9日に作業があり、白樺部メンバーで、同校に子供を通わせる川下美帆さん(36)=西野=と小林涼子さん(39)=末川=が講師を務めた。湯で柔らかくした6枚のシラカバの皮(長さ9㌢、幅1㌢)を折り紙のように組み合わせて編んだ。
 6年生の高宮心菜さん(12)は「初めてやってみたけど楽しかったので、また作ってみたい。地元のシンボル・御嶽山を身に着けられるのはうれしい」と話していた。
 5年生8人も一緒に作り、今春入学する1年生へ贈る。子供たちが作ったブローチは、川下さんがヤドリギなどを使ったミニブーケを組み合わせてコサージュにする。5年生の小林悠雅君(11)は「新1年生に喜んでほしい」と話していた。