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烏川の県道豊科大天井岳線にトンネル新設へ 危険箇所回避し安全通行確保

トンネルの新設計画が進んでいる県道の区間

 県は、安曇野市堀金烏川の県道豊科大天井岳線でトンネルの新設計画を進めている。北アルプスの登山口や行楽地に通じる山岳観光路線だが、道幅が狭くて蛇行しており、車同士のすれ違いが困難な状況にある。トンネルの建設で危険箇所を解消し、安全に通行できる環境を整える。

 岩原山神社から県烏川渓谷緑地・環境管理事務所付近までの約620メートル区間が対象。落石や土砂崩れで道路がふさがれた場合は県道の先が孤立してしまうため、地元の建設促進協議会が「須砂渡トンネル」として早期の建設を要望してきた経過がある。県は令和2年度に事業化した。
 区間の現道は車道幅が3メートルと狭い。新規トンネルは車道6メートルを予定する。建設に向けて地形測量や地質調査を行ったほか、本年度は線形の検討などが行われている。令和5年度以降に実測地形図による設計や用地測量などを予定している。
 市役所でこのほど開かれた市自転車活用推進協議会で整備の概要が説明された。県安曇野建設事務所整備課の矢口大輔課長は「いつ工事に着手して、いつ完成ということはまだ示せないが、なるべく早くトンネルが開けられるように進めていきたい」と述べた。

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