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シェルパ斉藤さん「あのときの僕」振り返る 著書発刊記念でトーク&サイン会

連載のきっかけや出版の経緯を語る斉藤さん

 松本市出身の紀行作家・斉藤政喜さん(61)=山梨県北杜市=の著書『あのとき僕は―シェルパ斉藤の青春記』の発刊を記念したトーク&サイン会が5日、塩尻市大門並木町の市民タイムス塩尻ホールで開かれた。

 本紙で令和2年4月から2年間連載したエッセー「あのとき僕は」に、書き切れなかったエピソードを書き足して書籍化した。斉藤さんの青春時代を振り返る内容で「週1回の連載は楽しかった。昔の記憶が次々とよみがえり、書かずにはいられなかった」と振り返った。
 連載は未完のまま終了したが、紙面での最終回に「明日の午後4時、あがたの森公園にいます」と書いたところ、約150人の読者が集まり大きな反響があった。「2年間書いていて、届いていたんだと感じた。最後まで書き切り、決着を付けないといけない」と出版を決意した時の心境にも触れ「100%満足できる本が出せた」と述べた。
 塩尻市の中島書店が主催し、会場には約60人が訪れた。