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里に春呼ぶフクジュソウ 四賀で「まつり」4年ぶり

群生地でかれんに花を咲かせるフクジュソウ

 早春の松本市四賀地区を彩る「2023福寿草まつり」(実行委員会主催)が4日、赤怒田のフクジュソウ群生地で始まった。新型コロナウイルス禍の影響で、4年ぶりの開催となった。段丘の斜面1・5ヘクタールに約50万株ものフクジュソウが自生しており、訪れた家族連れらが黄色い愛らしい花をめでている。26日まで。

 オープニングセレモニーがあり、丸山則行実行委員長は「4年ぶりの開幕で、盛大にやっていきたい。四賀の宝、松本の宝を大勢に見に来てほしい」とあいさつした。実行委によると、開花は例年並みで、日当たりのいい場所を中心に約3割が花を咲かせており、12日ころの最盛期を見込む。
 群生地には、初日からカメラを肩に下げた人も多く訪れ、撮影ポイントを見つけては盛んにシャッターを切っていた。次女と来た大町市常盤の主婦・西沢泉さん(64)は「日陰で霜をつけながら、けなげに咲く花もあった。鮮やかな黄色の花を見ていると春の訪れを感じる」と笑顔だった。