学んで長寿 健康首都会議 松本大で2日間27講座 1200人参加

市民参加型講座「松本大学健康首都会議」(松本大学主催、市民タイムス・長野朝日放送共催)が4日、松本市新村の松本大学で始まった。2日間で27の講座が開かれ、延べ約1200人が幅広い角度から「健康」への学びを深めている。
運動や食、心の健康から、地域の安全まで松本大学の研究分野を生かした多様な講座が設けられた。人間健康学部長の根本賢一教授の講座では、身体や認知機能が低下して介護が必要になる直前の状態・フレイルの予防策が語られた。「3歩に1歩大股で歩いてみて」「運動は連続でなくてもいい。10分ずつ小分けにしていい」など、無理なくできる運動法が説明され、松本市里山辺の小黒美子さん(86)は「とても参考になった」と喜んでいた。
松本市が令和2年まで10回開催した「世界健康首都会議」の継続を望む声を踏まえ、松本大学開学20周年、松商短大開学70周年などの記念事業として開催した。松本市長時代に「健康寿命延伸」施策に力を注いだ菅谷昭学長は開会セレモニーで「高等教育機関、知的集団としての特色を生かし、地方創生・地域再生に貢献する市民参加型の会議としたい」と語り、多数の来場に感謝した。
5日は午前9時半~午後2時に12講座が開かれる。