地域の話題

地域でいっぱい学んだよ 山形村 子どもたちの成果紹介 10日まで展示 村トレセン

ふるさと学習の様子を紹介する展示物

 山形村の子供たちが地域の中で取り組む学習・体験の様子を紹介する「山形っ子学びの展示発表会」が10日まで、村農業者トレーニングセンターで開かれている。2月に続く第2弾だ。山形小学校の児童は「ふるさと学習」の集大成を模造紙や映像で披露し、村教育委員会・村公民館の活動に参加した子供たちは村の自然・生き物との触れ合いなどを紹介している。

 山形小の展示は学年別に2回に分け、第2弾は3、4、6年生、特別支援の「あすとち学級」が参加している。6年2組は「山形を紹介しよう」をテーマに作った6種の動画をDVDで上映。特産のそばの歴史、偉人、山形小の歴史、地域の米作りを支えた黒川堰、村の遺跡から出土した縄文土器などを紹介している。自分たちで調べ、地域の人にも話を聞いて構成・編集し、クイズや古い写真を盛り込むなど工夫が光る。
 養蚕を学んだ4年生は、飼育した蚕の成長記録や繭で作った工作品を展示。長芋栽培、学校林の間伐作業にもチャレンジし、4年の田中風香さん(10)は「やってみたいと思ったことがみんなでできて楽しかった。(発表を)いろんな人に見てほしい」と願う。3年生は福祉体験と長芋のおやき作りを、あすとち学級は土器作りや焼き芋会の思い出を紹介している。
 新型コロナウイルス禍で交流活動縮小の影響を受けた学校と地域を結び、たくさんの人に子供たちの学びを知ってもらう企画だ。展示の感想を記入できるコーナーがある。開館時間(午前8時半~午後10時)は自由に見学できる。