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梓川に新橋 建設着々 新島々駅近く 令和8年度に完成予定

梓川地区と波田地区を結ぶ新橋の建設工事

 松本市の梓川地区八景山と、波田地区赤松の境を流れる梓川に橋を架ける工事が進んでいる。岩盤崩落で通行止めとなっている、県道大野田梓橋停車場線のバイパス工事の一部で、県道と国道158号を結ぶ。安曇野と上高地方面とのアクセス向上が期待され、県松本建設事務所は令和8年度中の工事完了を目指している。

 建設事務所によると、橋は長さ179メートル、幅9・5メートル。片側1車線で、下流側に歩道が付く。現在は橋脚や国道158号側の取り付け部分の工事が進んでいる。橋脚は本年度と来年度の渇水期(10月~翌年4月)に作業を行う。
 事業着手した平成26(2014)年度から本年度までに橋台、橋脚などの工事に約4億6000万円を投じた。さらに橋脚の建設に充てる補正予算7億円が、昨年の県議会11月定例会で可決された。橋桁や取り付け道路の整備を順次進める。
 県道の岩盤崩落は平成25年4月に安曇地区で発生した。梓川の左岸で険しい地形が続き、崖が高いことなどから、技術面や安全面を考慮して、危険箇所を通らずに梓川をまたぐ新しい橋の建設に至った。建設事務所整備課は「早く安全に通行できるように工事を進めたい」としている。