教育・子育て

修学旅行 全額公費で 木曽町 新年度 子育て家庭の負担軽減

 木曽町は新年度、小学6年生と中学3年生の修学旅行代金の全額を公費負担とする。これまでは交通費のみを助成していたが、さらに上乗せして子育て中の家庭の経済的な負担を減らす。木曽郡6町村では初の取り組みで、町教育委員会は「全国的にみても珍しいのではないか」としている。7日に審議が始まる町議会3月会議に提出する新年度一般会計当初予算案に関連経費1346万円を盛る方針だ。

 町内の小中学校に通う児童・生徒が対象で、新年度は児童約80人、生徒約70人分を見込む。本年度の修学旅行は、小学校が東京都か三重県方面へ1泊2日、中学校は平和学習を兼ねて広島県・京都府・奈良県へ2泊3日だった。その年や学校によって行き先はやや異なるが、町教委は、修学旅行代金のうちこれまで負担していた交通費を除く宿泊費・食事代などの旅費として、1人当たり小学生が3万1000円、中学生が6万5000円と試算する。
 関所のある自治体同士の交流で静岡県湖西市新居町に出掛けている小学校5年生の社会見学も公費負担とする。
 集金作業や会計報告など教職員の負担軽減にもつなげる。小林昌治教育長は「子供たちが見聞を広げてもらう一助になれば。子育ての負担も一層減らしたい」と話している。