筑北・坂北で伝統行事継承。お田植え祭りと火渡り護摩

筑北村坂北の刈谷沢神明宮でこのほど、五穀豊穣を願う伝統の春祭り「お田植え祭り」(5日)に向け、参詣者が田畑の水に困らないよう願って雪を投げ付ける張り子の牛の補修作業が行われた。氏子総代7人が集まり、約400年続くとされる祭りの本番に備えた。
張り子は高さ約50㌢、長さ約1㍍の黒い牛で、松本藩主の小笠原氏から奉納されたと伝わる。
祭りでは牛を導く太郎と万鍬(代かき用具)を扱う次郎とともに登場し周囲から雪をぶつけられる。そのため生じる細かいはがれに「神明宮大麻」と書かれたお札を貼り、黒く塗って補修する。総代たちは張り子の首もとや腰などをいたわるようにお札を貼り、きれいに塗り直していた。
新型コロナウイルス禍でも欠かさず続いてきた。氏子総代会長の堀田勇さん(82)は「大事な伝統なので絶やしてはならない。多くの氏子・村民に来てほしい」と話している。神事は午後2時半から。
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筑北村坂北別所の岩殿寺で26日、護摩たきの後の灰の上をはだしで歩いて無病息災・家内安全を願う天台宗密教の荒行「火渡り護摩」が4年ぶりに開かれる。平成31(2019)年以来、新型コロナウイルスの影響で自粛が続いたが、地域の総代(市川正一総代長)で協議し再開を決めた。子供たちの稚児行列も再開する予定で、併せて参加者を募る。
「火渡り護摩」と大釜で煮えたぎる湯に笹の葉を浸して参拝者に振りかける「湯立て行」を午後1時ころから厳かに行い、参拝者は無料で火渡りに参加できる。稚児行列は行に先立ち行われ、子供たちの健やかな成長を願い華やかな衣装で境内や近隣を練る。参加費は5000円(衣装・写真代・昼食費込み)。
行事には例年、県内外から宗派を問わず約300人が参拝し、稚児行列にも約20人の子供たちが参加する。副総代長・庶務の神田林明さんは「コロナ禍で行事を途絶えさせてはならない。気軽に参拝に訪れてほしい」と話す。
申し込みは11日までに岩殿寺(電話0263・66・4036)へ。
筑北村坂北別所の岩殿寺で26日、護摩たきの後の灰の上をはだしで歩いて無病息災・家内安全を願う天台宗密教の荒行「火渡り護摩」が4年ぶりに開かれる。平成31(2019)年以来、新型コロナウイルスの影響で自粛が続いたが、地域の総代(市川正一総代長)で協議し再開を決めた。子供たちの稚児行列も再開する予定で、併せて参加者を募る。
「火渡り護摩」と大釜で煮えたぎる湯に笹の葉を浸して参拝者に振りかける「湯立て行」を午後1時ころから厳かに行い、参拝者は無料で火渡りに参加できる。稚児行列は行に先立ち行われ、子供たちの健やかな成長を願い華やかな衣装で境内や近隣を練る。参加費は5000円(衣装・写真代・昼食費込み)。
行事には例年、県内外から宗派を問わず約300人が参拝し、稚児行列にも約20人の子供たちが参加する。副総代長・庶務の神田林明さんは「コロナ禍で行事を途絶えさせてはならない。気軽に参拝に訪れてほしい」と話す。
申し込みは11日までに岩殿寺(電話0263・66・4036)へ。