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大ホールで演奏ドキドキ笑顔 キッセイ文化ホールで初の開放企画

キッセイ大ホールの舞台に立ち、演奏する出演者たち

 松本市水汲のキッセイ文化ホールは11日、同館の大ホールとピアノの名器べーゼンドルファーを無料開放する「まつぶんWith Youコンサート~ホールをあなたに」を初開催した。音響や設備に優れた公共ホールで演奏する夢を多くの人にかなえてもらおうと企画し、公募で選ばれた5組20人余が各1時間ずつ、コンサート形式で舞台に立った。

 ピアノの独奏や連弾が次々披露された。安曇野市のハンドベルアンサンブルClara(クララ)はピアノとハンドベルでクラシックや映画音楽など10数曲を演奏。両楽器の澄んだ音色が響き渡り、べーゼンドルファーを弾いた唐木恵理子さん(66)は「心臓が飛び出そうだったけれどすごく心地よかった」。耳塚知美代表(52)は「こんなに広い場所での演奏は初めて。素晴らしい機会で本当にうれしい」と喜んだ。
 客席では一般の観客が演奏を楽しんだ。金井貞徳館長は「事業を継続し、より多くの人に親しんでもらいたい」と話している。