商店主が講師 松本でまちなかゼミナール

商店主らが講師となり、店舗でさまざまな体験や学習ができる「第14回松本まちなかゼミナール」(松本商工会議所主催)が松本市中心街で開かれている。3月21日まで各店が特色を生かした講座を企画し、多くの参加者を集めている。
26日は7店が講座を開いた。居酒屋店・松本くろ門(同市中央2)では、同店で働きながら、植物を精密に描く「ボタニカルアート」の創作活動をしている宇留賀美雪さんが講師となり、植物の水彩画を描く講座があった。絵の具を徐々にぼかしながら濃淡をつける技法を学んだ。参加者は「色の作り方やぼかし方に新しい発見があっておもしろい」「独学で絵を描いてきたのでためになった」と喜んでいた。
第1回から参加する和紙の専門店・紙舘島勇(同市大手2)では、参加者が和紙を貼って装飾する伝統技法「一閑張り」でコースターを作った。同店を営む伊藤慶さんは「まちゼミは店や技法のことを知ってもらうよい機会になっている」と話していた。