側面に繊細な模様 たき火台開発 塩尻の薗部技研

機械の修繕や金属加工を手掛ける塩尻市宗賀の薗部技研(薗部信男社長)はこのほど、キャンプで使えるステンレス製のたき火台を開発した。円柱タイプで、得意とするステンレスの加工技術を生かし、本体の側面に自在に穴を開け、繊細な模様を施した。まきを燃やすと闇に優美な柄が浮かび上がる。
最新のファイバーレーザー加工機を導入し、新規事業として始めた。キャンプ人気を背景に、ソロキャンパーの需要を見込む。模様は唐草、ハスなどがあり、オーダーも可能だ。縦型が直径25センチ、高さ27センチで、軽量化のためステンレスの厚みは1.5ミリとし、重さは3キロにとどめた。横型もある。
川久保忍・技術開発部長は「ステンレスなのでさびない。使うと表面が独特な色となり、味わいが増す」と話す。縦型は1個3万円(オーダーは割り増し)。市ふるさと納税の返礼品にも申請中だ。薗部技研(電話0263・75・6564=平日のみ)のホームページから注文できる。