鮮やか新芽 茶摘み始まる 南木曽町田立 製茶工場も稼働

県内で数少ないお茶の産地で知られる南木曽町の田立地区で、茶摘みが始まった。あちこちの茶畑で生産者らがみずみずしい新芽を摘み取っている。
約30アールで栽培する小幡忠実さん(82)の畑では、9日に収穫を始めた。家族や知人らの手も借り、鮮やかな新芽を手際よく摘んで腰に下げる籠へと入れていった。
今年は4月末に霜があるなど生育が心配されたというが「葉っぱはよく開いている」と小幡さんは安心する。「斜面での作業は大変だがみんなの手を借りしっかりやりたい」と話していた。
田立にあるJA木曽の製茶工場も8日に稼働し、摘み取られた葉が次々と持ち込まれている。工場によると昨年は約10トンが運び込まれた。