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お船を豪快に曳行 松本市里山辺・須々岐水神社例大祭

境内に勢いよく曳き込まれるお船(上金井町会)

 松本市里山辺の須々岐水(すすきがわ)神社の例大祭で、五穀豊穣などの願いが込められた「お船祭り」の本祭りが5日に行われた。9隻のお船が順々に、勢いよく鳥居を通って境内に曳き込まれた。

 各氏子町会の船倉を出発したお船は、若い男衆が全身を使って船首と船尾を上下させ、海の波を越えていくかのように進んだ。おはやしと威勢のいい掛け声を地域に響き渡らせつつ、市教育文化センター前に整列して参道を練った。氏子一同が鳥居前でおはらいを受け、1隻ずつ境内に曳行した。お船が勢いを付けて鳥居をくぐり抜けるたびに、観客から大きな拍手が起こった。
 下金井町会の清水小学校4年生・保科結花さん(9)は「お船が大きく揺れた時は怖かったけれど、おはやしを間違えずにできた」と笑みを浮かべていた。数年前に神奈川県から里山辺に移住した清沢香織さん(46)は「コロナ禍の影響でしっかりと祭りを見たのは初めて。たくさん立派なお船があって驚いた」と話していた。