輝くレタス朝露まとう 塩尻市洗馬地区で収穫進む

葉物野菜の産地として知られる塩尻市洗馬地区でレタスの収穫が進んでいる。気温の上昇に加え、適度な降雨があり生育は順調だといい、畑ではレタスがみずみずしく育っている。今はグリーンリーフやサニーといったレタスの収穫が多く、結球レタスの収穫は間もなく本格化する。
洗馬地区では1日、午前5時過ぎには生産者の姿が多く見られた。前日には霜が降りた所があり、この日も近くの松本市今井で最低気温が1・0度と冷え込んだことから、家族で収穫作業を進めていた男性は「もうしばらく心配な時期が続く」と話していた。
農林水産省によると、県内のほか、茨城県や群馬県といった産地でも生育が順調なため、全国的に出荷量は平年をやや上回っている。そのため、同省はレタスの価格見通しを今月前半は平年を下回って推移し、後半は平年並みと予想している。リーフレタスを収穫していた男性は「ゴールデンウイークでたくさん食べてもらい、価格も好転してくれたら」と願っていた。
JA洗馬は今期、4月23日にレタスの集荷を開始した。春作の出荷は6月中旬まで続くといい、出荷量は5月中旬のピークに向けて増えるという。年間の出荷量は結球レタスが100万ケース、リーフレタスとサニーレタスが計45万ケースを見込んでいる。