「工芸の五月」29日に開幕 松本市街地に工芸の香り

松本市街地で約1カ月間にわたり、工芸にかかわるさまざまな企画を展開するイベント「工芸の五月」(実行委員会主催)が29日に始まる。中心となる「クラフトフェアまつもと」は5月24、25日に開催。5月末までの間に約40会場で企画展・関連イベントが連なり、街は工芸の香りに包まれる。
陶芸やガラス、木工などの作家が参加するクラフトフェアまつもとは41回目。作り手が丹精込めて仕上げた、暮らしに溶け込む品々が来場者を迎える。
松本市美術館を会場とする異形の宴「あそび心の蒔絵」では、震災と水害に遭った輪島市を拠点とする漆芸職人集団「彦十蒔絵」の作品を展示する。
子ども椅子展には作家約30人が参加。屋内に雲を飾る演出を施し、椅子に座ったり触ったりできるようにする。屋外の広場にテントを用意し、そこにも椅子を置く。
イベントガイドマップは市内で無料配布している。オフィシャルブック(550円、税込み)は書店などで扱っている。
工芸の五月実行委員会の委員長・伊藤博敏さん(67)は「見慣れた街がイベントを行うことで新鮮な趣になる。あらためて松本を好きになってもらえれば。ものと人との新しい出合いもあればうれしい」と話している。