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子供が大人に料理振る舞う 松本で「寺子屋子ども食堂」

できあがった料理を保護者と一緒に食べる子供

 松本市丸の内の松本神社で27日、食育を目的に子供たちが作った料理を提供する「寺子屋子ども食堂」が行われた。近くの開智小学校の3年生と5年生の計4人が調理に挑戦し、保護者や地域の人に振る舞った。

 市民有志でつくる「虹の架け橋プロジェクト」(中田充代表)が初めて企画した。プロジェクトメンバーの管理栄養士や調理師らが講師となり、地元産の食材を使ったカレーライスとコールスローサラダ40食分を調理した。野菜の皮むきや包丁での調理に挑戦し、子供たちは真剣な表情で取り組んでいた。5年生の髙野城二君は「ジャガイモの皮むきは手を切らないように気を付けた。上出来だと思う」と胸を張り、祖母の土屋照代さん(75)は「野菜が上手に切れている。初めてにしてはよくできた」と太鼓判を押していた。
 食育や健康づくりを目的に、市の「子どもの居場所づくり推進事業」として同プロジェクトが本年度始めた。中田代表は「体験を通して子供が成長し、生きる力を身に付けてほしい」と話していた。
 毎月第4日曜に開催し、次回は5月25日。小学生~高校生が無料で調理に参加できる。定員は5人程度。参加申し込みはQRコードへ。松本市民であれば食事の提供を受けることができる。問い合わせは中田さん(電話090・1417・1670)へ。