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桜が彩る国宝天守 松本城本丸庭園で見頃迎える

桜の見頃を迎え観光客でにぎわう本丸庭園

 松本市の国宝松本城で桜の開花宣言が行われてから初の週末となった5日、外堀沿いのソメイヨシノは咲き始めの段階だが、本丸庭園のコヒガンザクラやシダレザクラ「駒つなぎの桜」が見頃を迎えた。晴天の下、来場者は園内の散策を満喫し、花と天守を写真に収める人もいた。

 1日の宣言以降、気温が上がらず、外堀の北側や東側の桜の開花は足踏み状態となっている。長野地方気象台によると、5日の松本市沢村の最高気温は4月中旬並みの17・3度。穏やかな陽気に誘われて桜のつぼみのほころびが幾分進んだ。
 本丸庭園は国内外の観光客の姿があり、愛知県から訪れた小学校5年生・吉留駆琉君は「お城と桜が合っている。桜はピンク色なので好き」と話していた。市松本城管理課は「桜を長く楽しんでもらえれば。来週にはソメイヨシノの開花が進むのでは」と話している。