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緊急着陸から43時間 オスプレイ、松本空港から離陸

離陸するために滑走路に進んだオスプレイ(27日午前10時20分)

 県営松本空港に駐機していた米軍海兵隊普天間基地(沖縄県)所属の航空機・オスプレイ1機は、着陸から約43時間後の27日午前10時21分に同空港を離陸した。防衛省北関東防衛局によると、米海軍厚木基地(神奈川県)に向かった。

 午前10時12分にプロペラを回転し始めると、駐機場所から滑走路に進み、南に向かって離陸した。塩尻市の男性(91)は「風が強くて心配だったけれど無事飛んで良かった」と話し、飛び去った方向を見ていた。「いつまでも居られたら困るので良かった」と話す女性もいた。
 オスプレイは25日、飛行中に機内の警告灯が点灯したため、「安全確保のための予防着陸」として午後3時1分に松本空港に降り立った。26日には別のオスプレイが同空港に飛来して整備部品を降ろし、整備作業を続けていた。
 ターミナルビル屋上の送迎デッキは、オスプレイの駐機中は閉鎖されていたが、離陸後に解除された。
 阿部守一知事は28日、県庁で北関東防衛局長から、今回のオスプレイ着陸について説明を受ける。