政治・経済

麻績・三峯山からの眺望復活へ 展望台付近で伐採計画

成長したカラマツ林によって展望が遮られている麻績村側

 麻績村が、聖高原スキー場最上部の三峯山(1131メートル)で、展望台付近に茂る木々の伐採を計画している。展望台からは北に広がる善光寺平と西の聖湖付近が一望できるが、南・東側が成長したカラマツや雑木によって見通せなくなっている。村は東側の千曲市の許可を取り付けて今月下旬にも伐採作業に着手する予定で、360度の大パノラマスポットを復活させる。

 村観光課によると、南側と千曲市域を含む東側の計約400平方メートルで伐採する。特に村側に面した南側は奥行き40メートル近く伐採し、麓の旧善光寺街道沿いの市野川集落まで見通せるようにする。東側は大きく伸びた千曲市側の雑木を伐採することで、麓の市街地や千曲高原の大池などの景色も見えるようになるという。
 スキー場のリフトを利用して三峯山に登った観光客らから展望台の見晴らしの悪さを残念がる声が寄せられていた。このため村は本年度、展望台の周辺景観伐採事業に300万円、公衆トイレ改修に250万円を予算化した。村観光課は「三峯山からの眺望が聖高原の新たな価値となり、ハイキングなどを楽しむ観光客でにぎわうようになれば」と期待している。