上松技専が技能祭 木工品や家具300点を展示・販売

木工の職人や作家を目指す人が学ぶ県上松技術専門校(上松町小川)で7日と8日、訓練生の作品を展示販売する恒例行事「ひのきの里の技能祭」が開かれた。2日目は、1年間の訓練で習得した技術と、自分の感性を注ぎ込んだ木工品や家具約300点が抽選で販売され、約450人が来場する盛況ぶりだった。
筆箱や漆塗りの皿などの小物から、机や椅子、テーブルといった大型家具まで力作が並んだ。来場者は材質やデザインを品定めし、買いたい作品に抽選券を投じていた。猫の寝床や遊び場になる「キャットタワー」の機能を備えた収納棚を出品した井上明人さん(34)=愛知県西尾市出身=は「生活の中で人と猫が密接に関わり合える製品を作りたかった」と話していた。同校で学んだ「組子細工」を猫の部屋の窓に施し、関心を集めていた。
特殊伐採などに携わる木曽ツリーワークス(木曽町)代表で、ギャラリーカフェも運営する千村格さん(49)は「店舗で使う什器として毎年のように購入している」という常連。高倍率となったテーブルを抽選で購入し「今年も幸運でした」と笑顔だった。