塩尻・真冬日ない冬6年ぶり 市街地 観測ゼロの見通し

塩尻市の市街地で今冬、1日の最高気温が0度未満となる「真冬日」が観測されない見通しになった。高出の松本広域消防局塩尻消防署の敷地で行っている市の気象観測で、昨年12月から26日まで1日の最高気温が0度未満の日がない。真冬日なしの冬は、平成30(2018)年度以来6年ぶりとなる。
高出などで行っている市の気象観測の平成16年9月以降の結果が、インターネットで公開されている。冬を12月~翌年2月とすると、過去に、平成18年度と20年度、30年度が真冬日なしだった。
真冬日の観測は減る傾向にある。平成の最後の10年間は平均4・3回で、29年度は8回を観測し、7回を観測した年度が3回あった。一方、令和に入ってからは本年度を含めて平均2・2回にとどまっている。平成16年度以降で最も真冬日が多かった冬は、10回を観測した17年度だった。
今冬の月間平均気温を見ると、昨年12月が2・3度、今年1月が0・7度、2月(25日まで)が氷点下0・9度となっている。過去の真冬日なしの冬よりは低めで、これらに比べて特段暖かい冬だったわけではない。過去3回の真冬日なしの冬は2月になると気温が上昇傾向になっていたが、今回は2月が最も低いのが特徴的だ。