小学生が仕事の面白さ体感 松本大で「あるぷすタウン」

小学生が就労や消費といった社会の仕組みを学ぶイベント「あるぷすタウン」が22日、松本大学(松本市新村)で2日間の日程で始まった。キャンパスを会場とした仮想の街で"仕事"をして、稼いだ独自の通貨で買い物や各種体験を楽しんでいる。
地元企業や行政機関の協力を得て、小売業や飲食業のほか、警察や銀行、市役所などの仕事が体験できる13のブースが設けられた。初日に参加した児童約90人は、ホワイトボードに貼られた求人票を手に各ブースを訪ねて給料を稼いだ。
自衛隊員の体験では災害派遣の仕事として、避難者への健康観察や行方不明者役のぬいぐるみを捜索・搬送した。カフェ店員の体験では、注文の取り方など接客の仕方やコーヒーのいれ方を教わった。
信州大学付属松本小学校4年生の川野央暉君(10)は「僕たちが思っているよりも、大人の人が仕事を頑張っていると思った。大変な仕事を毎日やっているお父さんお母さんに感謝したい」と話していた。
同大学地域づくり考房「ゆめ」が主催した。