多世代集う複合施設に 朝日村の公民館周辺整備 村が基本構想・計画案まとめる

朝日村は、老朽化や利用率低下が課題になっている村中央公民館と周辺の公共4施設の今後のあり方の基本構想・基本計画案をまとめた。分散している公民館、子育て支援センター、図書館などの機能を集約した新たな複合施設を、現在の公民館の場所に整備する計画だ。多世代が集い、地域コミュニティーの拠点になることをコンセプトに掲げる。11日午前10時~11時半に村役場で住民説明会を開いて概要を説明し、年度内に策定する。
一帯に集中する施設のうち、公民館、放課後児童クラブ機能を持つ子育て支援センターわくわく館、図書館が入るAYTマルチメディアセンター、喫茶室などが入る健康センターを集約し一つにまとめる。屋内・屋外に共有スペースの「オープンひろば」を設けて多世代交流やにぎわいづくりにつなげ、子供から大人まで使いやすい施設を目指す。長寿命化の改修工事が完了している農業者トレーニングセンター、公民館内の講堂は残す計画だ。
複合施設の規模は延べ床面積2650平方メートル以下を目安とする。総事業費は概算で16億9800万円で国や県の補助金を財源に見込む。着手時期は現段階で未定。来年度にあらためて住民参加の委員会を立ち上げ、ソフト面の管理運営体制について検討する。集約化により、現在の施設全てを長寿命化して維持するよりも経費削減や利便性向上につながる。
本年度設置した住民参加の検討委員会で昨年9月から話し合い、先月下旬の第5回委員会で案が承認された。事務局の村教育委員会は「村全体のコミュニティー拠点になるような存在にしていきたい」としている。