減塩しよう! 塩尻市が測定器貸し出し 市民の健康増進対策で

塩尻市は昨年12月から、市民の健康増進に向けた高血圧対策として、家庭料理の汁物の塩分量を確認できる「塩分測定器」を貸し出している。市保健福祉センターの健康づくり課の窓口で器具を貸し出すとともに、簡単にできる減塩法を管理栄養士が伝えている。
体温計に似た形の簡易測定器で、煮汁やみそ汁、つゆなどのさらさらとした液体で測る。塩分濃度が1・2%以上だと「濃い味」、0・8~1・0%が「標準」、0・6%以下が「薄味」として測定結果記録表も作って渡している。酸味など味付けでめりはりをつけたり、具だくさんで汁を少なめに盛りつけたりと料理の工夫点も伝えている。
簡易測定器は10個用意され、1月末までに7件の貸し出しがあった。昨年夏に国民健康保険運営協議会の委員である市民の提案を基に事業を始めた。
令和4年度の県の健康・栄養調査だと、1日当たりの食塩摂取量は男性が11・5グラム、女性が9・6グラムに対し、目標値は男性7・5グラム未満、女性は6・5グラム未満だ。市管理栄養士の髙木房与さんは「食べ方を見直して減塩に取り組むきっかけになれば」と話す。貸し出し期間は1週間で、事前に電話予約する。