若者と地域活性化策探る 安曇野市区長会が研究集会

安曇野市区長会(等々力正彦会長)は25日、「地域を考える研究集会」を市役所で開いた。「若者と考える自治会の今とこれから」をテーマに、市内各区の役員約60人と大学生・高校生ら約20人が、地域の活性策などについて意見を交わした。
地域課題について学ぶ松本大学の学生や穂高商業高校の生徒が事例発表した。市地域づくり課で就業体験をした同大総合経営学部3年・石井陽向さん(20)は、若者の参加促進策の一つにデジタル活用を挙げた。「情報に関する授業が必修になり、若い世代はデジタルの知識が豊富。コミュニケーションを取れば世代間の知識の差をカバーできる」と話し、オンライン会議や、若者が高齢者に教えるIT講座の開催を提案した。
グループ討議では「うちの区では地元の高校生の参加が全くない」との悩みに対し、大学生から「探究活動をする高校が増えている。学校との連携も方法の一つではないか」とのアイデアが出た。等々力会長は「われわれが考えつかないようなことを言われることがあり、若者の視点を知ることは大事。真摯に聞いて、できることは進めていきたい」と話していた。