思い出深いパルコ広告 松本パルコと松本市美術館で展示スタート

松本パルコ(松本市中央1)は24日、開業40周年を記念し、パルコの宣伝を担ってきたポスターから50点を抜粋して展示する「『パルコを広告する』1969―2025 PARCO広告展」を、松本パルコ6階で始めた。同時に市美術館でもパルコのポスター164点を展示するポスター展がスタートした。
松本パルコの会場では、1970年代から2000年代まで四つの時代に分け、現在から過去へさかのぼるように並べた。2000年代は歌手の木村カエラさんらが起用され、ポップな色合いのものが多いが、過去ほど難解になっていくのが面白い。日本がバブル経済に突入していった1980年代は、米国ニューヨークのハドソン川をロック歌手・内田裕也さんが泳いでいる写真にパルコのロゴだけが入ったものなどが斬新だ。
松本パルコ開店時のポスターなど松本パルコ独自のポスター4点も展示する。斉藤博一店長は「パルコの広告は感性に訴えかけることを原点に発信してきている。若い人たちもぜひ触れて刺激を受けてほしい」と話す。
市美術館では、多目的ホールの一部屋が全てポスターで埋め尽くされており、圧巻だ。松本市の星野愛さんは「ポスターというよりアート」と驚きながら、長女の葵雨ちゃん(1)と眺めていた。
ポスター展はパルコは2月11日まで、市美術館は同9日まで。今月25日午後2時からは、松本パルコ6階でトークイベントがあり、市内出身のアートディレクター・清水貴栄さんと、コピーライターの渡辺潤平さんがパルコの広告を語る。入場無料。