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ベンチプレスで師弟対決 松本のジムBAD鈴木さんと伊藤さん 世界目指し24日に全日本選手権

同じ階級で世界切符を争う鈴木さん(右)伊藤さん

 松本市島内のトレーニングジム「Body Art Design(ボディー アート デザイン、BAD)」代表の鈴木佑輔さん(40)と、ジムに通う松本市沢村の会社員・伊藤貴裕さん(22)は、24日に茨城県で開幕する全日本ベンチプレス選手権大会「第26回クラシック部門」に出場する。世界選手権の日本代表選考会を兼ねた大会で、2人は共に一般83キロ級にエントリー。世界切符を争う舞台が初の"師弟対決"の場となり、士気が高まっている。
 鈴木さんは世界選手権2連覇を果たした日本ベンチプレス界の第一人者。その存在感に魅了された伊藤さんは18歳で鈴木さんに師事し、おととし新潟県から松本に移住してより充実した環境で競技に打ち込んでいる。昨年11月には日本グランプリジュニア(23歳以下)93キロ級で日本新記録の205キロを挙げて優勝を果たし、めきめきと実力を高めている。
 弟子の挑戦を迎え撃つ鈴木さんは、平成30(2018)年に出した自己ベスト222・5キロ超えを目標に掲げる。この1年はクラシックバレエやピラティス、居合道などさまざまな運動に触れ、自分の体をより深く探究した。「体の使い方の本質をつかめてきた」と手応えを語り、40歳になった今も進化を続ける。
 伊藤さんにとって鈴木さんは目標であり大きな壁。「超えたい相手。全力を尽くす」と力を込める。鈴木さんも「自分の生き方を若い世代に見せていきたい」と胸を貸す覚悟だ。
 同ジムからは2人のほか、男子はサブジュニア83キロ級に轟綾真さん(17)、一般83キロ級に丸山泰成さん(25)、同120キロ級に山岸翔馬さん(29)の3人が出場。女子はマスターズ3の47キロ級に中村梨香さん(62)、同52キロ級に轟しのぶさん(60)の2人が挑む。